伯備線の絶景ポイントをご紹介!高梁川の流れと共に心癒される緑の旅路

「なんだか、ちょっと疲れちゃったな…」
「たくさんの情報や音から離れて、ひとり静かな時間を過ごしたいな…」

毎日がんばる中で、心がそんなサインを送ってくることはありませんか?
たくさんの刺激にすり減った心をそっと充電したい時、おすすめなのが「週末ひとり電車旅」です。

スマホは少しだけお休みさせて、車窓を眺めながら「何もしない」時間を取り戻す。
それは、情報過多の今だからこそできる、最高のデトックスかもしれません。

今回は、私が心から感動したローカル線「伯備線」の、癒やしの旅をご紹介します。

目次

旅のはじまりに:「伯備線」って、どんな路線?

「伯備線」という名前、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんね。
伯備線は、岡山県の倉敷駅と鳥取県の伯耆大山(ほうきだいせん)駅を結び、山陽と山陰をつなぐ大切な役割を担う、風光明媚な路線です。
今回は、途中の新見駅までご紹介させていただきます。

車窓に寄り添うように流れる高梁川(たかはしがわ)。
その景色は、はじめは穏やかな川の流れですが、備中高梁駅を過ぎるあたりから、深い緑の渓谷へとその姿を変えていくのが大きな特徴です。

ガタンゴトンという心地よいリズムに身をまかせれば、日頃のあれこれを忘れさせてくれる、心癒される時間の始まり。
この記事では、各駅停車の普通列車に揺られる、のんびりとした旅の魅力をお伝えしますね。

旅のヒント:絶景を120%楽しむために

はじめての伯備線の旅は、どこかドキドキするものですよね。
でも、ほんの少しの準備とコツを知っておくだけで、不安はワクワクに変わり、旅の楽しさが何倍にも広がっていくんです。

① 特等席は「進行方向左側」!

岡山方面から乗車する場合、旅のパートナーである高梁川の景色を存分に楽しむなら、進行方向《左側》の窓側席が断然おすすめです。

② おすすめは「普通列車」でのんびり旅

スピーディーな特急も魅力的ですが、景色にじっくり浸りたい方や、乗り物の強い揺れが少し苦手な方には、各駅停車の普通列車がぴったり。
自分のペースで、穏やかな時間を過ごせますよ。

【車窓風景①】都会の余韻から、渓谷の予感へ(倉敷~清音)

倉敷駅のホームをゆっくりと離れると、列車はいくつもの線路が行き交う山陽本線にそっと別れを告げ、大きく右にカーブを描きながら北へと進路を取ります。

市街地を抜けるこのカーブを過ぎてしばらく進むと、車窓の左手に、この旅のパートナーである高梁川が姿を見せてくれます。
同じく左手には、未来的な姿の山陽新幹線の高架橋も見えてきて、「これから始まる、のんびりとした旅」との対比が、なんだか面白い景色です。

そして、ここからが伯備線では少し珍しい、長くまっすぐな直線区間。
私が乗る普通列車がのんびり進むのを横目に、特急「やくも」号なら時速120kmで駆け抜けていくそうです。

やがて清音駅が近づくと、今度は高架を走ってきた井原鉄道の線路が、伯備線の間に「おじゃまします」と可愛らしく割り込んでくる、鉄道好きにはたまらない光景が広がります。

【車窓風景②】高梁川に寄り添って。心なごむ風景の始まり(清音~備中高梁)

清音駅を過ぎると、列車は古代吉備王国の中心地であった総社市の、のどかな平野部を走ります。

総社駅を過ぎ、秋葉山トンネルを抜けた瞬間、心の準備をしてくださいね。
まるで物語の新しい章が始まるように、ここから車窓の景色は一変し、伯備線の旅の「本編」とも言える、深い緑の渓谷が私たちを迎えてくれるのです。

列車は、雄大な高梁川の左岸にぴったりと寄り添い、そのきらめきを間近に感じながら進みます。

この区間で私のお気に入りは、美袋(みなぎ)駅。
車窓から一瞬だけ垣間見えた、大正時代に建てられたというレトロな木造駅舎が、なんとも愛おしいんです。
その風情ある佇まいに思わず息をのみ、写真を撮るのも忘れてしまいました。
でも、その光景は今も瞼の裏に鮮明に焼き付いています。

やがて列車は、この区間の目的地であり、「天空の城」への玄関口でもある、備中高梁駅へと滑り込みます。

【車窓風景③】緑深き渓谷へ。天空の城に想いを馳せて(備中高梁~井倉)

備中高梁駅を出発すると、伯備線の旅は、新たな章へと入ります。
穏やかな序盤から一転、息をのむほどダイナミックな渓谷美が、私たちを迎えてくれるのです。

車窓に迫ってくるのは、深い緑に覆われた山々の壁。
そのすぐ下を、エメラルドグリーンに輝く高梁川が、力強く流れていきます。

そして、この区間では、ふと右手の山の上を見上げて、「天空の城」として名高い備中松山城に想いを馳せます。
残念ながら車窓からその姿を直接見ることはできません。
でも、だからこそ「今、あの雲の上に、お城が静かに佇んでいるんだな」と思うだけで、目の前の山並みが、何だかとても神秘的に見えてくるから不思議です。

列車は、蛇行する川を何度も鉄橋で渡り、トンネルで山を抜け、まるで探検しているかのよう。
そして、いよいよ旅のハイライトが姿を現します。

【車窓風景④】圧巻の井倉峡、そして終着の新見駅へ(井倉~新見)

井倉駅の手前で、白くそそり立つ石灰岩の絶壁「井倉峡(いくらきょう)」が姿を現した時、私は思わず息をのみました。自然が作り出した、まさに圧巻のアートです。

その力強い景色に心を奪われていると、列車は近代的なまっすぐなトンネルへ。
少しだけ車窓が暗くなった後、ふっと視界が開け、それまでの険しい渓谷の景色が、少しずつ穏やかな水田の広がる風景に変わっていくのが分かります。

そして、右側から姫新線の線路が寄り添うように合流してくると、今回の旅の目的地、新見駅に到着の合図です。

ダイナミックな渓谷美から、心なごむ田園風景へ。
短い時間の中でめまぐるしく変わる車窓の風景全てが、心を豊かにしてくれる、そんな素晴らしい時間でした。

【旅の小話】伯備線を走る、個性的なあの列車

伯備線といえば、忘れてはならないのが特急「やくも」の存在です。
実はこの「やくも」、一部の鉄道ファンの間では、そのユニークな乗り心地から、親しみを込めて「ぐったりはくも」と呼ばれることもあるほど、とても個性的な特急なんです。

私も過去に乗車したことがありますが、本当に忘れられない体験でした(笑)。

この面白い「やくも」のお話については、とても長くなってしまいそうなので、また別の記事でじっくりとご紹介しますね!お楽しみに。

【まとめ】あなただけの癒やしの時間を見つけに

穏やかな川の流れに心をなごませ、ダイナミックな渓谷美に心を揺さぶられる。
伯備線の普通列車の旅は、私たちに自然の優しさと力強さの両方を教えてくれる、素晴らしい時間でした。

ただ窓の外を眺めているだけで、いつの間にか心が軽くなっている。
明日からまた、少しだけ優しい気持ちで日常に戻れる。

今回の私の旅は、新見駅まででした。
実はこの駅で降りた後にも、心細くて、でも最高にワクワクする「小さな冒険」が待っていました。
そのお話も、また次の記事で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの次の休日が、心穏やかな、素敵な一日になりますように。

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この記事を書いた人

はるるんです。
普段は派遣の事務職として働き、プライベートでは誰かの想いを形にするお手伝いをしています。時刻表を手に取ると、もう心が旅モードに切り替わる根っからの「鉄子」です。特にローカル線ののんびりとした揺れに身をまかせ、気になっていた駅に降り立ち、駅の佇まいや風景に心を奪われる一人旅が大好きです。

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